最近評判のShopifyは機能とカスタマイズ性がすごい【2022年版】
海外でシェアを大きく伸ばしていて、日本でも最近は評判が急上昇中のオンラインストア構築サービス Shopify(ショッピファイ)。海外中心に数百万店舗が使うサービスですから、かなりの規模です。
2018年ごろにShopifyを調べたときは、住所の記入順や姓名の順が海外向けで、日本向けのローカライズがたりていない印象でしたが、近年は日本のネットショップにも対応した使いやすいECプラットフォームになっています。
日本向けに、きちんと整理された日本語マニュアルも用意されています。
公式ストア開設ガイドブックもダウンロードできますので、こちらも併せてどうぞ。
参考)Shopify ヘルプセンター
参考)Shopify 公式ストア開設ガイドブック2022年版を公開!Shopifyでネットショップをはじめよう
今回は、Shopifyの人気の秘密について学んでいきましょう。
Shopifyの費用について
Shopifyの料金プランはベーシック、スタンダード、プレミアムの3プラン
(その他、3プランの前後にLite、Plusがあります)。
機能的には、月額 $29 のベーシックプランでたります。
この低価格は驚異的で、安価に始められるので小規模店舗でも始めやすいです。
ネットショップが発展してプロフェッショナルレポート※が必要そうなら $79、$299のプランで。
※顧客の販売傾向に関するインサイトを得られる分析機能
引用元:Shopifyの料金プラン – オンラインストアの設定と開設 - 無料体験 - Shopify 日本
サイトデザインは、Shopifyテーマをダウンロードして利用する場合が多いと思います。
テーマの種類が豊富で、無料テーマ(8点)、有料テーマ(68点)あります(2022年4月現在)。
最新機能が使えるテーマアーキテクチャ「Online Store 2.0」で絞って選ぶとよいです。
有料テーマの価格帯は$250付近が多く、日本円でおおよそ3万円ほど。クオリティーはかなり高いです。
無料テーマでもおしゃれです。
参考)無料なのにプロ並みのクオリティ?Shopifyで今すぐ使える無料テーマを大紹介!
その他の費用としては、アプリを追加した際に発生する費用が月額 数$~数十$。無料アプリもあります。
2021年時点で6,000以上あると書いてありましたので、現在はさらに増えていると思います。
Shopifyの商品登録
一般的な商材以外にも、デジタルコンテンツ、サービスも販売可能です。
ブッキングアプリを入れれば、予約・レンタルサイトにすることもできるんだそうですよ。
商品登録画面には、ネットショップに必要な一般的な項目はあります。
使って見ると分かりますが、柔軟性の高い作りになっています。
分類には、コレクションとタグがあります。
コレクションはグループ分け・カテゴリー分けに使います。コレクションの考え方はShopify独特ですが、自由度が高くて慣れると使いやすいです。
タグは商品に関連付けられた検索可能なキーワードです。絞り込みに使います。
これらがあると商品が探しやすくなりますね。
1つの商品に対して最大250枚まで画像・動画を追加できます(ファイルサイズは20MB未満)。
商品ごとに表示するテンプレートを選べます。レイアウトを変えたり、コレクション・商品タイプごとに固定で埋め込みたいバナーなどを変えたり、商品に合ったページ作りが可能です。
商品ページのURLは自分で設定できます。
その他SEO設定(ディスクリプションなど)も入力できるようになっています。
オプションは最大3つ! バリエーション(オプションの組み合わせパターン)は最大100。
バリエーションごとにSKU(品番・型番みたいなもので、一意の文字列)、価格、配送が指定できます。
商品に紐づいた情報(入力欄にない、商品に関する追加情報など)は、メタフィールドを追加して対応します。任意の項目を自由に追加できるので非常に便利です。
商品データのインポート、エクスポートにはCSVが使えますし、アプリもあります。
オンラインストアをカスタマイズ
サイト外観のカスタマイズはテーマエディタで行います。
セクションを追加したり、セクション内の項目を入力するとページの内容を変更ができます。
最新アーキテクチャの「Online Store 2.0」対応のテーマを使うのがおすすめです(テーマエディタで構築できる範囲が広くなっています)。
画像、バナー、キャプションのオーバーレイ、横並び配置もテーマエディタでできます。コレクションを埋め込めば新着商品を並べられますし、3カラムに割ってテキストを入れたりできます。
その他、メニューが作りやすい仕組みになっています。手動・自動、コレクションなどからリストをセットします。ヘッダー・フッターのリンクはテーマエディタ内で完成してしまいます。
また「Online Store 2.0」対応のテーマの場合は、トップページ以外もテーマエディタで操作できます。
デザイナーさんでもサイト構築しやすく、ストアオーナー様もご自身でも更新できます。
ノーコードで、ある程度いじれるようになっています。
ただし、使用テーマによってテーマエディタでやれることは異なります。
その他の標準機能
- オンラインストア内に組み込みのブログエンジンが搭載されていて、記事も書けます
- オンラインストアとSNS・実店舗との連携が容易でPOSもあり。その他販売チャネルが多い
- パスワード保護で卸売販売(BtoB)可能
- 割引機能でクーポンを使ったセールが可能、正月セールのような一律の値引きも可能
- カゴ落ちメールの配信が可能
- メルマガ、お知らせメールも配信可能(月の上限はある)
- お問い合わせフォーム
- 軽減税率が特定商品に対して設定可能
- 越境ECも可能(一部アプリで実装)
などなど。もちろんネットショップに必要な一般的な機能もあります。
詳細は Shopify機能一覧(PDF)であらかじめ調べられます。
アプリが必要な場合は必要なアプリ名も記載されています(親切!)。
決済について
Shopifyのデフォルトの決済方法は、Shopifyペイメントです。
クレジットカード(JCB含む)と〇〇Pay(3つ)が使えます。
2020年に、これまで使えなかったブランド JCBが追加されたことが大きいです。そのおかげで、日本の顧客の利便性が上がりました。
クレジット決済手数料は3%前半と安価に設定されています(JCBは4%前後)。
Shopifyの料金プランによって、決済手数料が変わります。
売上規模が大きくなったときは、決済手数料の面からもプランアップするのがよいでしょう。
Shopifyペイメントは下記の追加料金の部分に注意。
公式ブログの解説ページにも書いてますが、Shopifyペイメントは有効化しておくことがほぼ必須です。
引用元:【保存版】Shopifyで使える決済サービスをご紹介 — 決済
有効化するだけでプランによって異なる0.5%〜2.0%の取引手数料がゼロになります (PayPalやAmazon Payの決済でもゼロになります)。
Shopifyペイメント以外にも、外部サービスがいくつかあります。
コンビニ決済、携帯キャリア決済、PayPal、Amazon Payも後付けできます。
その他、日本向けのPayPay、メルペイ、LINE Payも付けられるようです。
銀行振込(Bank Deposit)、代引き(COD)も設定できます。
配送について
Shopifyの配送機能は、以下のとおりそろっています。
海外発送がデフォルトで実装されていて、外国の関税などの細かな設定もできます。
- 無料送料・固定送料
- 重量を基準にした送料
- 販売価格に応じて変更(〇〇円以上送料無料)
- 特定商品で異なる送料(クール便、メール便)
- 都道府県ごとの送料(沖縄・北海道は別の料金体系)
- 海外の国・地域ごとの送料、税金
- 店舗で受け取り
離島などがあって、郵便番号で細かく指定したい場合や配達日時指定はアプリを導入します。
【最新版】Shopifyで作ったネットショップに送料の設定をしよう! — ストアの作成方法
アプリにも多くの機能がある
アプリは海外製が多く、基本的に英語です(たまに日本の会社のも)。
レビュー、ポイント、再入荷、セール、予約販売、定期購買、越境EC、Instagram表示、メールマーケティング、モバイルアプリのような日本のネットショップでよくみかける機能もあれば、よりきめ細かい検索やオプション入力をカスタマイズする機能などショップによっては「これ欲しい!」と思える、かゆいところに手が届くアプリもあります。
一例ですが、セット販売、まとめ買い割引、組み合わせ割引のアプリもあるんだそうですよ(アパレルショップはこういう要望があると聞いたことがありますが)。
それ以外にも、日本ではあまり見かけない機能であったり、分析や販促機能がアプリにあったりして、自分のショップにあった機能強化できるのがShopifyの強みではないでしょうか。
Shopifyの特徴をまとめると
月額費用が安い、決済手数料も安いです。それなのに必要な機能と機能の拡張性は十分あります。
機能面からは大規模店舗に向いていますし、費用面で言えば小規模店舗にも向いています。
Shopifyはあらゆるメディアに露出してプロモーション・販売できるように考えられていて、オムニチャネル化ができます。従来のネット販売だけするようなプラットフォームではありません。
Facebook、Instagram、Google、Amazon、楽天市場などと連携が可能です。
サイトのカスタマイズ・更新はノーコードで可能で、慣れれば自分でいじれるはずです。
多くのことがShopifyの管理画面内で更新できます。
一方で、コーディングによる自由度も高いので、テーマを自作したり、テンプレートの中をいじって、デザインの凝ったサイトを作ることもできます。
アプリによる機能拡張も豊富で、使い込む人はとことんこだわった機能が実装できます。
EC-CUBEやMagentoなどのサーバーインストール型とちがい、サーバーのメンテナンスやセキュリティの問題を抱え込まなくてもよくなります(月額料金でやってもらえます)。
日本語のサポートチームもあります。
この手のサービスを選ぶ際はサポートも重要です。
弱点はあまりありませんが
有料なことも多いアプリ利用は月額費用が大幅にアップします。使い過ぎに注意しましょう。
日本のECでよくあるポイント制度はアプリで追加することになります。これが必須の場合は費用が余分にかかるので、その上で検討する必要があります。
海外製であるため、英語メッセージに遭遇する場面がときどきあります。
翻訳後の用語に横文字カタカナが多い点も気になります。
中を作り込む人向けの公式の開発ガイドが英語です。
最新情報やより詳しい内容は英語ベースになる可能性があります。
おわりに
Shopifyにかかる費用、機能の充実具合、サイト構築時の自由度と手軽さのバランスは、従来のECプラットフォームとは比較にならない完璧ぶりです。
運営企業の規模が大きいためか、改善・機能開発のスピードが速いです。ECの流行りに沿って、年々進化しています。
目立った機能面に不足なく、メディアEC・越境EC・オムニチャネル化など流行りの機能はもれなく搭載しています。細かい機能もアプリを頼りにすればよさそうです。
小規模店舗にはオーバースペック気味ですが、月額費用が安いので始めやすい点と、ノーコードで開店にこぎつけられるため開店までの時間が速く、開店初期にかかる費用が安く上がり、多くの方にオススメしやすいです。
サイトカスタマイズ・更新を、テーマエディタを使って、ご自身で楽に行いたい方にもおすすめです。
興味が湧いてきた方は、無料お試しをしてみてはいかがでしょうか。
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執筆者
えいじ@naeco.jp この記事を書いた人
自作するのが好きですぐに試したくなる、凝り性なWebエンジニア。
カラーミーショップ、モールなどのECについて記事にしています。
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