ネットショップのデータを移行するためのツールを紹介します

ネットショップからショッピングモールへ新規出店する際やカートシステムの乗り換え(引っ越し)、ネクストエンジンなどの複数店舗を一元管理するサービスを新規利用する場合などで、CSVを使って商品データをコピーしたい場合があります。私も相談を受けることがよくあります。

今回は簡単な作業の流れと、無料で使えるツールを紹介します。

移行できるデータについて

データ移行に際しては、移行元サイトからCSV(カンマ区切りのテキストデータ)でエクスポートし、移行先にあった書式に変更してインポートするのが一般的です。

CSVファイルの中身(カラーミーショップの商品データ)


ネットショップで管理しているデータはおもに3つに分けられます。

  • 商品データ(画像、テキスト、商品に付随するその他情報)
  • 顧客データ(住所・氏名、購入履歴、ポイントなど)
  • 注文データ(販売履歴など)

移行先と移行元では、備わっている機能が違いますし、管理の仕方が異なっていて、データの登録内容も違います。
移行先にあわせて移行用データを作ることになります。

データの変更方法は手動(セルをカット&ペーストする、手入力する)や自動(ツールを使う、スクリプトを書いて変換をする)などがあります。移行先にあった書式に変更する部分が、場合によっては難しかったりします。

どうにかこうにか移行用データを作ったとしても、移行できないデータが存在します。
移行できないデータは、顧客データにおけるパスワードやクレジット決済に関する情報です。
ショップ固有のポイントは、移行できない場合もあります。

移行する際に必須なデータは商品データになります。
それ以外は移行しなくても、どうにでもなります。

以下で、商品データを細かく見ていきます。

商品データ(テキスト)

上述したように商品データはテキストデータです。
テキストエディタ―で開けますが、ごちゃっとした状態で編集しやすい状態ではありません。
CSVファイルを編集するためのツールで開きます。

オンラインで無料でつかえるGoogle スプレッドシートが便利ですが、UTF-8で保存するため、環境によっては文字化けに注意が必要です。

Cassava Editor

文字化けして解消の仕方がわからないときは、Cassava Editorに変更しましょう。
私が使った同種のソフトウェアのなかで、一番安定して使えていましたし、軽微な修正はこれで十分です。
別のソフトウェアでは、編集後保存したら、ガタガタに崩れたとかちょいちょいあるんですよね。
作業としては、データ移行先のCSVファイルの書式に合わせて、セルをコピペする感じでしょうか。

スクリプトを書く場合

商品データの内容を大きく変更する必要がある場合は、セルのコピペだけではうまくいきません。
そして、データ移行に際してはこういうことがよくあります。手入力で対応できる量か検討します。
手入力が無理!ってことになると、Google スプレッドシートのGoogle Apps Script(GAS)か、ExcelのVBAを使って、スクリプトを書きます。

たとえば、カラーミーショップのオプションデータはかなりやっかいで、量が多いと手入力で対応するのは時間がかかります。そういうときはスクリプトを書いて変換を自動化して、CSVファイルを作ります。
このあたりになると、内容が難しくなるので、ご自身ではできなくなるかもしれません。

Yahooショッピング向けにデータ変換しているところ

商品データ(画像)

商品データにはテキスト以外にも、商品画像があります。

データ移行先へ商品登録する際に、画像ファイルを登録する方法はおもに二通りです。
移行に際して、あらかじめ「画像のダウンロードが必要か・不要か」ということになります。

  • CSVファイルに参照元URLを記述する(ダウンロード不要)
  • 画像ファイルをリネームして、データ移行先にアップロードする(ダウンロード必要)

ダウンロード不要の場合は、難しい作業はありません。

ダウンロードが必要な場合には、手間のかかる作業が発生します。
一旦、ローカル環境へダウンロードしてから、ファイル名をリネームして、データ移行先サーバーへアップロードする必要があります(移行先がショッピングモールの場合に多い)。

以下は、ダウンロードが必要な場合の話です。

Cyotek WebCopy

サイト全体をダウンロードするツールです。
最後にCopyを押すと、ダウンロードが始まります。サイトによっては結構長い時間かかります。
ドメインごとにフォルダを分けてくれないので、一つのフォルダにごちゃごちゃっと入っていますので、画像ファイルがどこにあるか探しにくいですが、ダウンロードはしてくれています。

Flexible Renamer

画像ファイルをアップロードする前に、ファイル名を命名規則に従ってリネームする必要があります。
データ移行先のマニュアルを読みながら、ツールで一括変換します。

Ralpha Image Resizer

画像形式(たとえば、png→jpg変換)やファイルサイズを変更する場合がときどきあります。
画像変換ツールは必要な場合が多いです。

商品データ以外

セルのコピペでCSVファイルを作成できることがほとんどです。
大きな変換もなく、手動で行えます。

データ移行でよくある問題

顧客情報

顧客情報のうちの、パスワードやクレジット決済に関する情報は移行できません。
告知して、再登録してもらう必要があります。
ポイントなんかも、移行できないことがあります(移行先にポイントの仕組みがない、などの理由)。

ドメインやSEOについて

引っ越しで以前のドメインが利用できなくなることがあります(これまでのURLが使えなくなる)。
SEOについても同様で、ドメインが変わることで、集客に大きな影響がでることがあります。

おわりに

商品データの作成が一番難しいです。
商品数が多い場合は、手動で対応することが不可能になりますので、ご相談ください。

以前にカラーミーショッピング→Yahooショッピング向けの記事を書いています。
併せて参考にしてください。

執筆者

えいじ@naeco.jp この記事を書いた人

メーカー系情報システム部門出身の個人事業主。
自作するのが好きですぐに試したくなる、凝り性なWebエンジニア。
カラーミーショップ、モールなどのECについて記事にしています。

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