中古車販売でよく見かけるASK表示ですが、価格は問い合わせてほしいという表示方式です。
販売価格が変動しやすいこと、諸経費で金額が大きく変更になる点で、誤解が生じにくいように説明する必要があるためだそうです。

カラーミーショップにおいても、販売の際にお客様とやりとりが必要なため、販売価格をあとから確定することがあるでしょう。

ASK表示の設置方法について考えてみます。

ASK表示に必要な仕様

以下の２つが必要な仕様になります。

• 特定の商品の販売価格をASKにする
• カートに入れるボタンをお問い合わせボタンに変更する

全商品ASK表示の場合は、販売価格を表示する独自タグをASKで置き換えるだけです。
全商品ASK表示ではない場合は、商品登録項目のどこかを見て判断する必要があります。販売価格、簡易説明、型番などに仕込んでおきます。

お問い合わせフォームはカラーミーショップ標準装備のものを使うのが簡単です。
お問い合わせタイトルに、商品名を自動でセットしてくれます。

コーディング

商品登録項目のなにかを見てASKかどうか判断する仕組みです。
ここでは、販売価格が9,999,999円（かつ、消費税設定が内税）の場合にASK表示、それ以外のときは販売価格表示する仕様にしています。

<{$product.sales}>に含まれるカンマと（税込）のような余分な文字を取り除いてから、9999999と比較しています（余分な文字を取り除かなくても比較可能ではありますが、一応）。

外税の場合は、消費税を上乗せした金額（9999999+消費税）と比較しなければいけない場合があります（表示されている価格と登録時の販売価格に違いがないか確認）。

Smartyに慣れていないとすこし難しいです。

<{* ASK用条件文 *}>
<{if $product.sales|regex_replace:"/＾円\(.*\)$/":""|regex_replace:"/,/":"" == 9999999}>
  <{assign var="ask_price" value="ASK"}>
<{else}>
  <{assign var="ask_price" value=$product.sales}>
<{/if}>

これで、<{$ask_price}>には、条件に応じてASKか販売価格が入ります。
そのあとで、商品詳細ページの<{$product.sales}>を<{$ask_price}>にすべて置き換えます。

カートに入れるボタンは<form>～</form>内（※後述）にあります。カートに入れるボタンはASKでなければ表示する条件文を追加し囲っておきます。

<{if $ask_price != "ASK"}>
  カートに入れるボタン周辺のコード（省略）
<{/if}>

お問い合わせボタンはカートに入れるボタンと同じクラスを付けておくとよいです。
追加でボタン背景色を変えておけば完成です。

<{* お問い合わせボタン *}>
<{if $ask_price == "ASK"}>
  <a href="<{$prod_inq_url}>">
    <div class="p-contact c-button c-button--solid">
      <svg class="c-button__icon" role="img" aria-hidden="true"><use xlink:href="#envelope-o"></use></svg>
      お問い合わせ
    </div>
  </a>
<{/if}>

お問い合わせボタンは、<form>～</form>（※前述）の外に配置しないと、正常動作しないことがあります（お問い合わせページではなく、決済ページに移動する場合がそれです）。
この点に注意が必要です。

商品詳細ページ以外の場合は、$product.salesの代わりに
$recommend[num].price、$productlist[num].price など販売価格が入っている独自タグに置き換えればOKです。

オプションがある場合は、仕様をもうすこし詰めておく必要があります。

おわりに

今回は販売価格を判断に使いましたが、別の項目で判断がつくなら、そちらを利用してもよいです。
消費税設定が外税の場合と、オプション価格をASKにする場合は、検討が必要です。

執筆者

えいじ@naeco.jp　この記事を書いた人

メーカー系情報システム部門出身の個人事業主。
自作するのが好きですぐに試したくなる、凝り性なWebエンジニア。
カラーミーショップ、モールなどのECについて記事にしています。

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