ネットショップ選びは評判よりも向き・不向きを知ることが重要

ショッピングカート選びのアイキャッチ

ネット通販が広く普及したこともあり、ネットショップを始める手段も数えきれないくらいの選択肢がありますが、選択肢の多さはかえって「ネットショップを始めたい方」の参入しづらさにもなっているように感じます。

今回は自社運営のネットショップの選び方について解説します。
実際に私が相談を受けたときに質問する事柄を整理して、記事に書き出しました。
読むことで、本当に必要な条件が整理できると思います。

ネットショップに関する予備知識

ネットショップにはインストール型、ASP型、ショッピングモール型などのサーバー視点の分類があります。
今回は一般的なネットショップ開業(=自社運営でネットショップをはじめる場合)の話題が中心で、おもにASP型(導入がインストール型より簡単)の選び方を解説しています。

ASP型って何だろう? という方は下の記事をさらっと読んでください。

ネットショップ選びの判断基準は2つ

ネットショップといっても、ひとつとして同じ環境で運営されることはありません。
ネットの評判・口コミは参考になる場合もありますが、自分のショップに向いているか・向いていないかという視点が欠けていることがあります。そういう示唆ができるように、記事を書いていく予定です。

自分のショップに向いているかどうかは、 最終的にご自身で以下の2点を確認しなければなりません。

費用について

ネットショップ関連の費用は、
初期費用、サービス利用料金、追加オプションに掛かる料金、クレジットカード決済手数料、
サイト制作費、広告費、ドメイン取得費用などが挙げられます。

費用について知るためには、分類を理解しておくべきでしょう。

・発生の場所別(どういうところに)
サイト制作…自作できるかどうか
運用・保守…ドメイン、自社サーバー
集客…SEO、広告費など
必要なスキル…難易度によってはプロに依頼

選択したショッピングカートによっては制作難易度が上下します。スキルが必要なこともあります。
ご自身に必要なスキルが備わっていれば、自分で作業することで費用を抑えられます

・発生の仕方別(どういうふうに)
変動費…売上に対して発生する費用(決済手数料、広告費など)
固定費…期間ごとに一定金額発生する費用(初期費用、利用料金、追加オプション)

変動費・固定費を使って損益分岐点を計算し、どれくらいの費用なら掛けていいのか検討します。
売上の見通しが立たないようでしたら、費用抑え目の参入しやすいショッピングカートを選びます

機能について

会員機能、定期購入機能、海外向け販売、メディアEC、集客機能などが代表的なところです。数が多く比較しにくい部分です。
料金プランの違いで、使える機能が違うこともあります。

・実際使わないとわからない部分
カスタマイズ性、拡張性、情報の多さなど

できることはマニュアル等で確認できますが、できない判断はそのショッピングカートを使い慣れていないと難しいです。
情報の多さというのもある意味で機能になります。また、サポートの手厚さも大事な機能です。

数年後ショップが順調に成長したときも安心できるか、も機能に含めて検討したいところです。

費用・機能を天秤にかけて

個人でも法人でも、掛けられる費用に制限あることがふつうです。
その制限内で、必須条件を挙げて、費用・機能の優先順位を付けて、条件に一番合いそうなものを選ぶことになります。
いま現在だけでなく、ショップの将来像も想像しながら、先も見据えて選択できればベストです。

費用と機能はたがいに相反する要素で、一般的に高機能であれば費用も掛かります。
要素が多すぎると選べなくなりますので取捨しましょう。優先順位づけは大事です。
残念なことに「これを選べば100点満点」というショッピングカートは存在しません。

メモに書き出して、優先順位をつけたら読み進めてください。

始めやすさが最優先の場合

始めやすさは、国産でユーザー数も多いBASEが人気です。

初期費用は、有料テーマ(ショップサイトのデザイン購入費用)が5,000~11,000円のみです。
パソコン作業が少しできる方なら、設定から商品登録まで簡単に終えられます。

その他のショッピングカートと比較して、機能は少ないですがその分一番簡単です。
比較的小規模なショップ向きです。理由は下の記事に書いてありますので、興味があればぜひどうぞ。

この機能は必須という条件付きの場合

機能が多い分、設定箇所も多いです。BASEほど簡単ではありません。
パソコン作業に慣れていない方だと最初はちょっと難しく感じるでしょう(やっているうちに慣れていくのですが)。
ショッピングカートは数多く存在していますが、大部分で似たような機能を備えています(とはいえ使い勝手は大分違う)。
比較する部分は、使い勝手と絶対に必要な機能の細かい仕様確認(本当にやりたいことができるか)。

ネットショップもその在り方や販売商品に起因して、「ショッピングカートに〇〇という機能が必須」ということがよくあります。
下に例を挙げていますが、ネットショップごとに仕様が異なることも多いので、 機能の有無を検索して把握してから、無料お試し期間で実際に使い勝手を確認するとよいでしょう。

  • 必要な設定項目(名入れなど)
  • 会員機能の充実(会員ランクやBtoB)
  • 定期購入機能(機能面で違いがわりとある)
  • ダウンロード販売機能(使いやすさ)
  • 海外向けに販売する機能(ページ・カートの多言語化)
  • メディアEC(ブログとの連携)
  • 自社ドメインで構築(SEO)
  • 集客機能(広告出稿機能、サポートの体制)

必須条件は、たくさんあるショッピングカートからひとつを選ぶ判断基準になります。
利用料金は月額10,000~20,000円くらいです(料金プランに応じて前後します)。
MakeShop、futureshopなどが有力な候補です。

費用も機能も欲しい場合(カラーミーショップ)

他のショッピングカートより安価なカラーミーショップですが、必要機能は一通り揃っています。
機能的にたりそうな場合は安価に始められるカラーミーショップがおすすめです。

エコノミープラン(月額917円・税込)でスタートして、ショップが成長し機能不足になってきたらレギュラープラン(月額3,300円・税込)に移行することも可能です。

2019年からアプリで機能追加が可能になりましたので、費用を掛けられる場合は機能をプラスすることができます。後付けできる点が魅力ならカラーミーショップははじめやすいです。

設定等はカラーミーショップの公式ガイド本「はじめての「カラーミーショップ」オープンBOOK ネットショップ開業&運営」を片手に設定作業すれば、パソコン慣れの少ない方でも開業までこぎつけられると思います。

naeco.jpでは、カラーミーショップを新規契約されるショップの無料サポートを行っております。ぜひご利用ください。

メディアECを視野に入れる場合

WordPressで会社サイトを併設したり、商品の情報発信のために記事を書く場合は、WordPress用ECプラグイン(WooCommerceなど)が一番向いています。

機能追加はWordPressプラグイン(無料・有料あり)で可能で、世界的に利用されていることもあってテーマ(サイトデザイン)も豊富でおしゃれです。

サイト制作規模は大きくなり、サーバー運用・保守をする必要が出てきます。
WordPressの仕組みを使いますので、セキュリティも気を配る必要があります。
トラブると仕事になりません(決済機能が不調だと死にます)。

WordPressを自分でいじれない場合は、費用面で結構掛かる仕組みです。
費用が掛けられるなら、機能面でかなり自由度の高いショッピングカートです。

集客力が必要な場合(自社外)

これまで説明してきたショッピングカートは、すべて自社で運営するショッピングサイトです。

集客力が必要な場合は、ショッピングモール出店を検討します。
ショッピングモールは、集客はありますが(ほとんどの場合)手数料が高いです。
その他、モール出店中の他ショップとの価格競争やショッピングモール運営会社との関係など苦労も多いです。

とはいえ販売できる機会が増えるので、複数のショッピングモール+自社ショッピングサイトでネット通販しているところもよく見かけます
在庫自動連携(ネクストエンジンなど)の別途サービスが必要になることがほとんどで、費用がかさみます。

”自分のショップ”をどうしたいか、解決しましたか?

たとえば、「ネットショップ選び」を「商品購入」として想像してみてはいかがでしょうか。
ぱっと見、似たような商品はたくさんあるんですが、形・スペック・値段はいろいろです。
商品のスペックも判断基準にはなりますが、私たちはそれだけをみて購入するでしょうか?
どちらかというと、それを買った後の自分を想像してわくわくしたり、どういう使い方ができるだろうかシチュエーションを想像したりして、最終的には気に入って購入する場合が多いと思います。
ネットショップを決める際もちょっと似ていません?

機能表を眺めて比較するだけでは決め手に欠けるんですよね。
最初に、自分のショップをどうしたいかがあって、予算や機能の範囲内で自分の中の優先順位と向き合って、未来のショップ環境を想像して。そういう風にしっかりとイメージして決めるほうが、自分の判断に自信が持てるような気がします。

それともう一点。
ネット通販ブームでショッピングカートの選択肢も多いわけですが、全部を選択肢に入れる必要があるのでしょうか?  情報量が多いとかえって決断できないと思って、候補を減らせるだけ減らしました。
私でしたら、上に書いた5パターンから選択するはずです。

どれも全力でおすすめできるショッピングカートです。
ただただシンプルに、自分のショップに「向いているか・向いていないか」があるだけです。
この記事を参考に、自分向きのショッピングカートを探してみてください。

おまけ(開業前の必要な知識)

ネットショップをはじめるときは、いろいろなことをあらかじめ把握しておく必要があります。
必要機材・ソフト、税務、仕入れ、撮影のコツ、配送会社、決済手段、集客などなど。最初は知らないことばかりです。

下記URLには、網羅的でありながらさっと読めるようによくまとまっています。
今後どういうことをしていく必要があるのか、ぜひ参考にどうぞ。

参考)【初心者必見】ネットショップの開業に必要な基礎知識まとめ – よむよむカラーミー

執筆者

えいじ@naeco.jp この記事を書いた人

メーカー系情報システム部門出身で、第一種情報処理技術者
個人事業主/カラーミー歴11年目/カラーミーショップ公認パートナー。
カスタマイズやモールへの出店作業 (CSV) をお手伝いしています。

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